お菊人形のはなし

diary

私と同世代の方々なら「お菊人形」をご存知かと思います。そう、髪が伸びるているという人形です(最近は髪が伸びるのは止まり、表情が変わってきているらしい)

久しぶりの青空なのでドライブに出かけようと思います。今回の目的地は岩見沢市栗沢町万字。時間があれば山を越えて夕張経由で帰宅しようと思います。

赤丸の地域。札幌から約60km。紅葉も綺麗なはず?

毎年このルートは秋に夕張から山道を越えるルートでドライブしているのですが、今年は時期を逃したので逆ルートにしました。というのもここに果樹園があるのでりんごを買いたいのです。

時期が遅くいつも行っていた果樹園、野菜の直売所も閉まっていました・・・

おおっ!一軒だけやっていました

くだもの直売所
今回の成果物

結構お客さん来ていました。

これで帰っても良いのですが、奥へ進み夕張へ抜けようと思います。

しかぁ~し・・・

途中の電光掲示板で、すでに山道の入口ゲートから先は通行止と表示されていました。もう冬季通行止めのようです。夕張には抜けられません。

行けるところまで行ってみましょう。

通行止めゲートがある手間に万字という小さな街があります。ここは北炭万字炭鉱があった町で鉄道も走っていました。今はとても寂しい街です。

万字駅の跡地
駅舎がそのまま郵便局として使われている
バスの待合所がありました
予想以上にパスの本数はあります
待合室の奥の事務所が「岩見沢市万字連絡所」

もう少し進んでみましょう

2軒長屋がありましたが誰も住んでいないようです
この先に森林公園がありますが・・・
熊が怖くて行く気になりません

リンク先の写真を見るとこの一帯は、こんなに賑やかだったようです。全盛期は5,000人住んでいた街です。今日は誰にもすれ違っていません。

https://3city.net/archives/database/iwamizawa/2414

この頃の暮らしをとても懐かしく感じてしまいます。まさしく私の世代なのです。

約60年後の現在、生活はこんなにも変わり街は当時の面影をほとんど残していません。あっという間に自然に飲み込まれてしまい建物がどこにあったのかもわからなくなります。

そしてこの地区にある「万念寺」

紅葉が綺麗です
立派な栗の木もありました
ここがお寺の正面のようです
左側に書いています
静かに手を合わせて来ました

「お菊人形」は公開されていません。中には写真撮影禁止と貼り紙がされています。お寺の人にお願いすると見せてくれるのか?わかりませんが、「お菊人形」はここで静かに過ごしているようです。

私は霊感が強い人間ではありませんが、時々、このような場所に来ると何かを感じて吐き気がして具合が悪くなるときがあります。今回はそんな事はありませんでした。

炭鉱で栄えた街は閉山後もお寺はそのまま残っています。街は衰退し檀家さんはすでに引越してしまい・・・ どうなるのでしょう。

せっかくなのでゲートがあるところまで行ってみました。

近づいては来ませんが、逃げもしません
土の中の何かを食べているようでした

ここでUターンして帰ることにします。

ところで、お菊人形の持ち主だった鈴木菊子ちゃんのお墓はどこにあるのでしょう? 境内にはそれらしき墓標はありません。お寺の納骨堂に納められているのでしょうか。

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