まだ見ぬ景色を求めて(道東編2)

diary

前回からの続きです。

次の目的地へ向かいます。

こんな感じで移動します。どこかで車中泊する予定ですが、

実際に走ったルートと地図は違います

ここの海沿いには良い車中泊場所が見つからないのでひたすら走ります。

寄り道しながらウトロの街まで走り切りました。まずは情報収集のため「知床自然センター」へ行きます。

知床峠と知床五湖の分岐点にある
知床の事は何でも聞いてみましょう
フレペの滝

明日朝からフレペの滝へ行こうと思います。足の痛みは変わりませんが往復2kmくらいなら大丈夫でしょう。靴には整形外科で作ってもらったソールを入れてきました。

時計回りに歩く計画

インフォメーションカウンターで遊歩道のクマ出没情報を聞いてみたところ例年より多い、少ないは無いそうです。明日早朝に行きたいと話すと、駐車場は24時間開いているが、ここのオープンは朝9時なので、それまでトイレが使えない、それ以降のほうが何かあったときに救助が早くできると言われました。仮に熊に襲われたとして、遊歩道の途中で叫んでもここでは聞こえないでしょうし・・・救助が早い?私には理解不能でした。閉館時間には行って欲しくないのでしょう

一通り話しを聞き、明日に備え就寝・・・

ウトロの夕日は何度見ても綺麗です
「道の駅 うとろ・シリエトク」泊

おはようございます!

雨の心配は無さそうです

車中泊旅は、日没とともに寝て日の出とともに起きる健康的な生活です。

朝の軽食を済ませ、しっかりトイレを済ませ出発!

「知床自然センター」の駐車場はここで1泊したと思われるキャンピングカー1台だけでした。短い距離とはいえ、トレッキングポール、熊鈴、ホイッスル、無線機、水など装備を整えて朝7時前にスタートです。

いきなり入口道路の左右に鹿さんがいます。

シカと見て見ぬふりして通れば大丈夫です

突進されたら怪我します。しらんぷりして横を通りましょう。

知床自然センターの横を通り過ぎると左側に「国設知床鳥獣保護区管理センター」の建物があります。

クマを見たらここに知らせれば良いようです

入口まで来ました。

やっぱりここにもクマさんいるようです

今週の目撃情報は記載がありません。私は1人でも意外と平気な人です。

熊を見かけたら「あさはゆき」です! 覚えていますか?

羅臼の道の駅の男子トイレに貼られているポスター

足の事を考えてゆっくり歩きます。

しばらくこんな下り坂が続きます

熊鈴を鳴らしながら歩き、時々ホイッスルを吹きます。耳をすませて首を振り前後左右確認! 「あさはゆき」と念仏のように唱えながら進みます。

ここが中間地点のようです。左へ進みます。
「東屋」が見えてきました
着きました。滝はどこにあるんだ?
東屋に登ると滝が見えました! わかりますか?
滲み出た水が断崖から落ちていきます

川の水が落ちているのではなく、知床の山々から流れてきた地下水が断崖の途中から滲み出て海へ流れ落ちているのです。

朝早く来たのは、誰もいない静かな自然を楽しむため。

向かいに見える宇登呂灯台の景色も素敵です
汚れも無い綺麗な白。下に少しだけ黒の縞模様が見えます

北国の灯台の赤や黒の横シマ模様は、吹雪の日でも見えやすくするためなのです。

漁船がウトロ港に帰っていきます

素敵な景色を脳みその少ないメモリにしっかり保存し、感謝の気持ちを伝えてから戻ります。

ススキの穂があるということは季節は秋。後ろの山は羅臼岳
ここから登りになるので、更にゆっくり歩きます

無事に戻ってきました。1時間10分でした。

散策路入口にある建物

ここは「しれとこ100平方メートル運動ハウス」です。

素敵な庭にはたくさんの鳥がいました

メガソーラーでもこういう運動が始まるかもしれません。広い原野を相続したり原野商法で土地を購入してしまった人達は利用予定も無いのに固定税金払を払い続けています。売りに出しても買う人はいなかったでしょう。そこに「土地買いますよぉ」と声かけられたら安くても売ってしまうのでは?固定資産税払わなくて済むようになります。自然保護のためソーラー会社には売りません!という人は少ないと思われます。問題の根本は、ソーラー会社と自治体や自然保護ではないように思います。

これは知床自然センターの壁についていた携帯基地局アンテナの一部です。

目立たないように建物と同じ色で塗装されている

こういう細かい配慮は大切だと思います。通信会社さんありがとう。

クマによる被害のニュースが増えました。人が住む街と熊が住む山との境目が無くなってきているようですが、知床はちょっと事情が違って昔から「共生」なのです。もう一度このポスターを見てください。

小学生の作品ですが共生を前提に書かれていると思いませんか?子供の頃から教えられ実際に体験もしているのでしょう。

そして貼られていたキタキツネのポスターです。熊バージョンもありました。

悲しそうな眼は何を伝えようとしているのか・・・

私にここまで近づいて来た痩せたこの子はもう山には帰れないでしょう・・・  かと言ってえさを与えてはいけません。

知床は色々なことを教えてくれます。

では、知床を離れ3つ目の「まだ見ぬ景色」を見に行きます。

(つづく)

コメント

  1. ハーちゃん より:

    救助という言葉、ちょっとひやっとしました😆
    餌やりはダメですよね。人や車を危険だと思わなくなるから。

    • Timmy Timmy より:

      野生動物が人間を怖がらなくなると、もう元には戻れないそうです。
      かと言ってナデナデできるようになることはありません。

      遠くからそっと静かに見守ってあげましょう。