もう1人の母に会いにいく

diary

私が生まれたのは北海道室蘭市。工場や石炭列車、港や船を見て育ちました。

船乗りは初めて乗った船を「マザーシップ」と呼びます。室蘭港に「マザーシップ」の名前を引継いだ船が入港していたので見に行ってみました。

大成丸(4代目)

私のマザーシップは「3代目」ですが、すでに廃船?となり4代目が就航しています。

初代大成丸
1903年就航

大成丸の由来は「小成 ( しょうせい ) に 康 ( やす ) んぜず 大成 ( たいせい ) を 期 ( き ) せよ」

明治時代に2度の世界一周航海を行ったこの船は、「「海のロマンス」という単行本でその様子が紹介されています。

1945年神戸港にて浮遊機雷に接触し沈没。用途廃止。

2代目大成丸
1954年就航

1948年に建造された日本郵船の貨客船「小樽丸」の胴体を真っ二つにして約10m延長する工事(胴継ぎ工事)を行い練習船にした船。1981年用途廃止。私は直接その姿を見ることは無かった。

3代目大成丸
1981年就航

私の「マザーシップ」 約5,900トン。7,000PSのタービンエンジンは力強く静かで快適だったが、燃費は悪さに驚かされた記憶があります。船名文字は就航時の運輸大臣塩川正十郎氏。

シンガポール入港中
当時のセントサ島から見るシンガポールはこうでした。

2014年用途廃止。

4代目大成丸
2014年就航

内航貨物船の実習を意識して作られた船のため、小さくなりエンジンもディーゼルに変更。

船名文字は就航時の国土交通省大臣 太田明宏氏
給水口がなんでこんなに遠いのでしょう?
衛星経由でインターネットができます
甲板員さんが船体のペンキ塗りしていました
ご安航をお祈りします!

代替わりしていますが、歴史ある船名が引継がれ残っているのは嬉しいことです。

まだどこかでお会いしましょう!

コメント

  1. ハーちゃん より:

    ふふふ。もう一人お母様がいらっしゃるのだと勘違いしましたよ😆
    船なんですね!